To North

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Description

I have got a press card and permission from some authorities. Tonight I am going to go to Northern Uganda where near by border of South Sudan and Congo(DRC). There are some refugee settlements.

I know that I can’t change this world directly, but I want to effort to make a seed which can change our small society from this work.

I would like to focus Darkness and Brightness of Human beings. Thanks.
申請したすべての取材許可が下りた。今夜、南スーダン、コンゴ(旧ザイール)国境付近の難民キャンプを目指す。

かつて武装勢力「神の抵抗軍」が猛威を振るった地域だが、現在、ウガンダ国内ではほぼ鳴りを潜めたと聞いた。しかしどこであっても、何が起こるかなど誰にも分からない。現地での情報収集に努め、身の安全と信頼構築を最優先にして事に及びたい。

これまでの経験から、取材とは罪を伴う行為だと自覚している。目の前の人々を救うこともできないくせに、それでも僕は平然と罪な問いを彼ら彼女らに投げかけるだろう。

 

カンパラ滞在中、幾人かのコンゴの難民と親しくなった。家族が一緒にいられること、通りを普通に歩けること、銃声に怯えなくてもいいこと、学校に行けること、安心して寝られること。これまでの日常が、これからも日常であること。それがどんなに幸いか、豊かな世界の私より彼らは遥かに知っていた。

太陽が地平の下に押し込まれ南東の風が止まると、階下から響くテンポのよい音楽にイスラムのアザーンが割って入る。ウガンダはクリスチャンが過半数を占めるが、ソマリアの難民はそのほとんどがムスリムで、目の前で祈っている男女もまた、祖国から離れざるを得なかった人々である。

 

僕にできることは、この時代の世界の一部を、僕の視点で切り取ることだけだ。その切片を集めて何をしようというのか、自身にもまだはっきりとした全体像が見えているわけではない。ただ、いまの自分がなすべき僅かなこと、それを知っているのみである。淡々と問い、深々と想像し、記録する。

 

23日までにカンパラに帰着し、24日、帰国の途に着く。

ようやくスタートラインに立つ。

 

Photos:Uganda, NOV 2014

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