Description
僕の家にはテレビがありませんでした。その代わりたくさんの本や写真集があって、物心ついたときから僕はそれらを眺めてきました。本や写真集の中には自分とはまったく違う人々がいて、足下とはまったく異なる自然や文化、生き方がありました。幼い頃から大変な臆病者だった僕は、遠く離れた外国に行きたいと明確に想ったことは一度もありませんでしたが、本や写真集を通して得た感動や衝撃から旅に対する憧れは抱いており、それは自分では気付かないままに胸の深いところへ少しずつ積み重なっていきました。
その思いがいつしか溢れるほどになって、僕が初めて旅に出たのが19歳、自転車による九州一周でした。
結局その旅は僕の人生を大きく変えることになりますが、何よりもその旅で得た一番の収穫は、試練を乗り越え自分が大きくなったという自信や感慨ではなく、この“私”という人間は、あまりにも「小さかった」という事実を知ったことでした。
人の一生はいつか必ず終わりを迎えます。それまでに自分の考え方や価値観、いま見えているこの世界を自分なりに拡げ深めたい。小さな自分ではあったが、このいのちを精一杯生きた、そういって一生を終わりたい。
幼い頃からずっと胸の奥に溜め続けてきた旅への想い。自分のいのちを輝かせるために、僕にとってはいま旅がその舞台なのです。
「なぜ旅をするのですか」
「“よく生きた”そういって死ぬためです」
僕が旅をするすべての理由は、この一言に集約されます。
abuさま
こんばんは。
気付けばもうすぐ旅立ちのときです。
2年間も近しい人々と逢えないということは、寂しがり屋の僕にとって大きな試練になるかもしれませんが、「人から離れて人を感じる」という言葉のように、この長い旅が近しい人との距離をより深めてくれることを期待しています。
たった一度切りのこの一生。
一度切りのその出逢い。
大切にしたいと思います。
応援、嬉しく受け止めています。
ありがとうございます。
NISHINO Ryoo
こんばんは!
昨日、私の元にも西野さんからのメールが届きましたよ^^
ご報告ありがとうございました!
いよいよ旅が始まるんですね~。
旅の前の熱い気持ちが、西野さんの記事から溢れていますね!
私も、楽しみにしています。
生きる事の過酷さを味わう旅になるとは思いますが、どうか、
どうか健やかに旅の全てを堪能してください。
私も、西野さんの夢と幸せを応援しています。