I will start off from Japan 2011 / 11 / 28

Description

Early morning in the airport : Canada 2009

11月28日、日本を旅立つことが決まった。
当日朝の福岡発、成田、ロンドン(ヒースロー)経由オスロ行きである。

ノルウェーはすでに雪の様相、路面は凍結しており、大都会のオスロでさえ今日は-25℃。これから冷たく白い世界が果てしなく……
とくれば「おぉ、それはすごい!」とみなさんワクワクするでしょう。
しかし、実をいえば今日のオスロは雨、最高10℃、最低7℃と拍子抜けの暖かい気温なのである。
日本の北国の方が圧倒的に寒く、あぁこれは暖流のせいかそれとも今年が特別に暖かいのか温暖化か魅惑的金髪美人の熱気のせいなのか、原因はともかく、このままだと僕の緊張感はゆるゆるに溶けてしまう。
けれどもそこは北極圏地域、スカンディナビア山脈は当然寒く、北極圏内陸は断然気温が低いと在住経験がある方から聞いた。
「-40℃もザラにあるから心配すんな」
ならばっ。
ルートはできるだけ寒いところを通ることにしようと、オスロから一旦スウェーデンに入国し、山麓側を通り、途中から山越えをしようともくろみ中。そこから先は一路、ヨーロッパの最北端を目指して北上する。
季節は極夜、一日中太陽が昇らない真っ暗闇の世界を、さてどのようにして自転車とともに進んでいくのかそれは自分でも分からない。
分からないが闇の向こうに薄っすらと期待の灯が灯っていることは事実だ。
どれだけ厳しくてもいい。むしろガンガン厳しくあってほしい。でなければ次のステージには行けない。そこを超えなければ見えないものはたくさんある。そしてまた凍傷になり、「やはり北極圏の寒さは異常だ!」と雄たけびを上げ涙するのかもしれない。

たった一度しかない自分という一生で、こんな経験をできることはそうそうない。真っ暗闇の世界をどこに向かうのか、漠然とでも進むべき方向性を知っていれば道に迷っても惑うことはないだろう。

応援してくださるすべての方に感謝しています。
ありがとうございます。

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