Description
Today I am going to leave this city. And riding to Swaziland, Lesotho. From here to The Cape of Good Hope, 2655km. It need about 1 month. Final destination is neer from place where I am standing now.
This is the final cycling.
Thanks. Ryoo(Rio)
30日、喜望峰へ向けて最後の走行がはじまる。
2011年、11月に日本を離れてから3年5ヶ月が経つ。長いのか短いのか、いまの僕には分からない。長くても短くても実はそんなことはどうでもよく、いい旅とは何か、それさえ分かっていればいい。
一度きりの一生を、若さを、この肉体と精神を、困難と達成、強さと弱さと自分自身を存分に味わい尽くすことが、この旅の目的でもある。足掛け11年の旅の中で、それはある程度達せられつつある。そしてその目的は、旅を終えると、次の段階に入っていくのだろう。
ヨハネスブルグでは多くの人に助けていただいた。こんなにもたくさんの日本人と出逢ったのは初めてだった。そして彼ら彼女らに優しくされた。
人々の厚意にぶら下がって旅を続けている僕は、ときどきそのことを苦しく感じるときがある。優しさや親切は溜めない方がいいのだろう。苦しい苦しいといいながら、出発の直前まで、僕は遠慮なく飲み食いさせてもらってる。いま、カップヌードル・シーフード味にお湯を入れ、傍らに熱いルイボスティーと冷えたギネスが置いてある。いつもおいしい料理と酒でもてなしてくれた友人たち。ほんとうに、ありがとう。
次の中継地は1066km先レソトの首都マセル、約1週間。地図上で予定ルートを改めて計算し直すと、ここから喜望峰まで2655km、約1ヶ月の行程である。これまでの経験から、実際の走行距離はその1.3倍ほどになると思われる。
この旅で初めて日本を意識している。僅か3000km弱で日本へ帰国する。懐かしい人々が待っている。旅が終わる寂しさは僕にはない。一日いちにち、日々、存分にやりきり、あとは集中して喜望峰を目指すだけだ。
旅は佳境を迎えている。
いってきます。
ありがとう。
自転車乗り 西野 旅峰