Season

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Description

DSC_0453Japanese midsummer has gone. It is a bit sad. However I like this since of season.
I am going to decide my work soon. About 2 month has passed since finish of my journey.
Sorry long time no renew my blog. How are you friends in the world !?
Ryoo(Rio)

5日前、夏を牽引してきたヒグラシが鳴くのをやめた。四季折々の音のうち、それは僕の最も好きな夏の声なのだ。少し甲高く、どこか悲しげで、自らの持つ翅のように透き通る音。夏の盛り上がりの中でその鳴き声はいつも涼をもたらしたが、ひとつの季節は確実に終わりに向かっている。ヒグラシのソロから始まり、夏の役者たちの大合唱を経てツクツクボウシのソロになりゆく寂しさ。絵の具を塗っていく前にキャンバスを黒や青で塗るのと同じように、その寂しさは四季の持つ華やかさを見えないところで支えている。
たまゆらといってよいほどのある時期ある時間帯だけの季節の音。今年も確かな記憶を僕たちの鼓膜に響かせてヒグラシは行ってしまった。
帰国から2ヶ月。たまゆらとは程遠い間延びした日々だったが、少しずつ先行きが見え出した。日本での着地点はもうすぐ決まりそうである。そこが決まれば、先行き10年くらいでのヴィジョンも見えてくるだろう。やりたいことはぶれてはいない。方法を迷っている。だが着地点が定まれば、そこから道を創っていくしかないのだ。
自分にできる僅かなことをできる範囲で行うこと。見るのは空ではなく、地平線と足下である。いつも言い聞かせているけれど、僕はそれを忘れて気づけば足下から地平線を、地平線から空を見上げる癖がある。いまは足下を見るときである。
やりたいことが多かったり、期待に応えたかったり、未練たらしく、様々なことを捨てきれない自分。何かを選ぶということは何かを捨てる覚悟でもある。
ヒグラシの潔さに見習いたい。

追記:11月から講演の受付を開始します。旅で得た経験や学びをお伝えすることは私の役割であり、また助けてくれた人たちへの恩返しでもあると考えています。詳しいご案内は、後日改めて行います。

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