Give them Goodness

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「日本で1人、アメリカで10人、中南米で100人、アフリカでは1000人死なないとニュースにならない」 (亀山亮著『アフリカ 忘れ去られた戦争』より)

今年2月、東アフリカ、ブルンジの首都ブジュンブラでデモに遭遇した。郵便局内にいた僕は何重にも厚みのある喚声と足音を聞き表に出た。カメラを構えることは恐ろしかったが、周囲の状況を見ながら撮影をした。
汚職のはびこるアフリカでは、それが原因で紛争が起こることは日常であり、この国ではそれを防ぐために大統領の任期を2期までとしている。しかし現職の大統領は憲法を都合のよいように解釈変更し、3選を狙って大統領の選挙戦に登壇した。国民は怒りデモを繰り返す。軍事政権に異を唱えることはときとして命に関わる。しかしそれでも人々は声を上げた。
デモ隊と警察が衝突を繰り返した5月29日。僕を現地で助けてくれた友人は路上で政権批判をし「民主主義バンザイ」と唱えたかどで警察に連行され、その日のうちに暴行を受け亡くなった。口数の少ない穏やかな男で近いうちに結婚をする予定だったが、彼と彼を取り巻く未来はあっけなく消えた。
治安が悪化する少し前に僕はブルンジを出国した。選挙は当初5月末だったが、混乱の末に1ヶ月延期され、結局6月末、現職大統領が3選を果たしたと聞く。

今でも多くの人が亡くなっているというけれども、アフリカでは一度に大量の殺人が起きなければニュースにならない。友人の多くは国外へ難民となって脱出したがいまでも連絡が取れないままである。

以前何度か紹介したが、ルワンダで義肢制作を行っているルダシングワ・真美という名の日本人女性がいる。彼女とスタッフたちは隣国ブルンジでも同様の活動を行っておりブルンジでの活動の支援も求めている。義肢はほとんどが無料で配布され、その資金はほぼ日本人の善意による。Ready Forの目標額まであと少し。

ブルンジの情勢が一日でも早く落ち着くことと、真美氏やスタッフたちが活動を再開できるように祈りたい。そしてそのときに少しでも現地の義肢を必要とする人に支援が行き届くよう、心あるお力添えを再度お願いしたい。

支援先のURLは以下です。
https://readyfor.jp/projec…/rwandagisoku/announcements/32671

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