See you soon ! Take care !!

Description

Good dinner with my good people in Ina

旅立ち前に、離れたところで暮らす近しい人たちを訪ねた。

長野の山奥はすでに黄色く赤く色づき、日中でも薪ストーブがありがたい。逆に僕の手足は色を失い、完全に冷たくなっている。
旅に出れば2年間ほとんど逢うことはない。30歳目前にしてフラフラとさまようスーパーニートの長兄を尻目に、我が姉と弟と友人たちは地に足を着けた生活を行っていた。

姉弟たちがここに住み始めて1年。
広い古民家を住みよくし、水は山からの湧き水、かまどで料理をこしらえ、夏にドラム缶風呂ができ、最近ニワトリ小屋が完成した。田も畑も小さいながら立派だ。シカが多くサルもキツネもウサギもクマだっている。

移動を続けることで見えてくるものと、定住することで見えてくるものは当然違う。そこにはそれぞれの役割があるのだが、移動を続ける身からすれば、地に足を着け職を得て日々汗を流す人々には心底叶わない。頭が下がるのみ。日本だけでなく、大地に根ざした生き方をしている人の格好良さは別格だと深く感じ入る。
棒切れで牛を操るじいちゃん、手入れされた田の縁で座るばあちゃん。口先だけの薄っぺらい僕だが、悔しいけれどいまは自分のペースで進むしかない。
姉弟たちがそうというわけではないけれど、それに近づいている様は少々うらやましく、応援したいと思う。カネはないが応援します!

その後数時間で東京に赴いた。
首都雑踏の人々のうねりの中、途端、寂しくなった(二日酔いだったからかもしれない)。近しい人たちの存在がとてもありがたかった。

フラフラとさまよう根無し草も、いつかは落ち着ける場所を探して旅を続ける。その場がどこであれ、ともに暮らすことはなくても、近しい人々とつながれる場にしていきたいと様々な人の日常を通り過ぎつつ考えている。

「いってまいります。またお逢いしましょう」

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